ノースフェイスの人気バックパック、ビッグショットの購入を検討する際、多くの方が新型と旧型の違いに悩みます。
特に定番のビッグショットclとクラシックとの違いは何なのか、気になりますよね。
また、豊富な種類やカラーの中から自分に合うものを選びたいものです。
人気のホットショットとの比較や、ビッグショットが女子にも合うのか、旅行での使い勝手など、知りたいことは多いでしょう。
さらに、購入時には並行輸入品との違いや偽物を避けるための知識も不可欠です。
この記事では、ビッグショットの良いところや悪いところを公平に解説し、最終的にどんな人がおすすめな人なのかを明らかにします。
あなたの疑問をすべて解消し、最適なビッグショット選びをサポートします。
ノースフェイス ビッグショットの旧型と新型、その違いは？
新型と旧型の違いを仕様から解説
ビッグショットの新型と旧型における最大の違いは、時代のニーズを反映した機能性の向上にあります。
したがって、どちらを選ぶかは、何を重視するかによって変わってきます。
主な変更点として、重量の軽量化、PCスリーブの大型化、そして環境に配慮した素材へのアップデートが挙げられます。
旧型モデルの一つであるNM72005（ビッグショットCL）の重量が約1,270gであるのに対し、現行モデルのNM72301は約1,000gへと大幅に軽量化されました。
この約270gの差は、日常的に多くの荷物を持ち運ぶユーザーにとって、体への負担を大きく軽減する要素と考えられます。
また、デジタルデバイスの大型化に対応し、PCスリーブのサイズも進化しています。
旧型が15インチまでの対応だったのに対し、新型では17インチのノートPCまで収納可能なパッド入りスリーブを搭載しており、より幅広いユーザーのニーズに応えられるようになりました。
素材面では、サステナビリティへの意識の高まりを受け、新型では420Dリサイクルナイロンなどが積極的に採用されています。
耐久性を維持しつつ環境負荷を低減する姿勢は、ブランドの大きな魅力の一つです。
以下の表で具体的な仕様の違いをまとめます。
| 特徴 | 新型 (例: NM72301) | 旧型 (例: NM72005) |
|---|---|---|
| 容量 | 33L | 32L |
| 重量 | 約1,000g | 約1,270g |
| PCスリーブ | 最大17インチ対応 | 最大15インチ対応 |
| 主要素材 | 420Dリサイクルナイロン等 | 420Dナイロン等 |
| 背面構造 | フレックスベント™ | スパインチャンネル構造 |
このように、新型は旧型の基本性能を継承しつつ、より軽く、より現代のライフスタイルに適合するように改良が加えられていることが分かります。
歴代モデルの豊富な種類と特徴
ビッグショットは、一つの固定されたモデルではなく、数十年にわたって進化を続けてきたシリーズの名称です。
そのため、年代によってデザインや機能が大きく異なる様々な種類が存在します。
ノートパソコンが普及する以前の1990年代後半から2000年代初頭にかけての初期モデルは、現在のタウンユースを意識した設計とは異なり、純粋な積載量やアウトドアでの実用性を重視していました。
当時のレビューによれば、容量は現行モデルより大きい34L～40L程度で、アイスアックスループや多数のコンプレッションストラップなど、より本格的なアウトドア仕様の装備が特徴でした。
その後、時代の変化と共にPCスリーブが標準装備となり、タウンユースや通勤・通学での利便性が向上していきます。
その過程で、特定の機能やデザインに特化した「スペシャルエディション（SE）」や、特定の国や地域でのみ販売される「海外限定モデル」（韓国のホワイトレーベルなど）も登場しました。
これらの限定モデルは、標準モデルとは異なるカラーリングや素材、容量（例：ビッグショットSE 2010年モデルは35L）を持つことがあり、他の人と被らない個性的なバックパックを求めるユーザーやコレクターから人気を集めています。
このように、ビッグショットの歴史を紐解くと、その時々のユーザーの要求に応えようと変化を続けてきた軌跡が見えてきます。
ビッグショットclとクラシックの違い
ビッグショットのモデルを調べていると、「ビッグショットCL」や「ビッグショット クラシック」といった名称を目にすることがあります。
基本的に、「CL」は「Classic（クラシック）」の略称であり、これらはほぼ同義のモデルを指していると考えて問題ありません。
「クラシック」という名は、ザ・ノース・フェイスが長年培ってきたバックパックの伝統的なデザインやコンセプトを踏襲していることを示唆しています。
つまり、ブランドの定番人気モデルとして、その時代の最新技術を取り入れつつも、クラシカルな外観や雰囲気を維持したモデルが「ビッグショットCL」として位置づけられています。
ただし、注意点として、同じ「CL」という名称でも、品番（例：NM71605とNM72005）によって発売された年代が異なり、細部の仕様（素材、ポケットの配置、重量など）が違う場合があります。
例えば、NM71605はNM72005よりも古い世代のクラシックモデルと考えられます。
一部では、過去のモデル（例：BIG SHOT II / NM71450）が、現行モデルの登場に伴い、名称を「CL」に変更して販売されたという見方もあります。
いずれにしても、「CL」や「クラシック」という名称は、そのモデルがビッグショットシリーズの伝統を受け継ぐ本流の製品であることを示すもの、と理解しておくと良いでしょう。
限定品も存在するカラーバリエーション
ビッグショットの魅力の一つは、その豊富なカラーバリエーションにあります。
定番で最も人気が高いのは、どんなファッションにも合わせやすいブラック（K）ですが、それ以外にも多彩な選択肢が提供されてきました。
現行モデル（NM72301）では、ミリタリーテイストで人気のニュートープグリーン（NT）や、地図の等高線をモチーフにしたブラックトポプリント（KT）など、個性的なカラーが展開されています。
このように、シーズンごとに新しいカラーやデザインが登場するため、選ぶ楽しみがあります。
過去に目を向けると、さらに多様なカラーが存在しました。
市場の記録からは、鮮やかなアドリアティックブルー、コスミックブルー、あるいはブラックエリプティックプリントやトリコノメトリープリントといった幾何学模様のユニークなデザインも確認できます。
中には、特定のモデルイヤーやスペシャルエディションでのみ生産された「限定カラー ゴールド」のような希少なモデルも存在しました。
これらの現在では生産終了となったカラーは、正規店で新品を入手することは困難ですが、中古市場で探すことが可能です。
機能面だけでなく、他の人とは違う独自のカラーを求めることも、「旧型」を探す大きな動機の一つと言えるかもしれません。
人気のホットショットとの機能比較
ザ・ノース・フェイスのデイパックで、ビッグショットとしばしば比較されるのが「ホットショット」です。この二つのモデルは、単なる大きさの違いだけでなく、設計思想に明確な違いがあります。
最も大きな違いは、容量とオーガナイザーコンパートメントの構造です。
| 特徴 | ビッグショット (例: NM72301) | ホットショット (例: 新型) |
|---|---|---|
| 標準容量 | 33L | 27L |
| PCスリーブ | 最大17インチ対応 | 最大15インチ対応 |
| オーガナイザー | メインコンパートメント内蔵型 | 独立したセカンドコンパートメント型 |
| デイジーチェーン | 通常2列 | モデルにより1列または無し |
ビッグショットが33Lの大容量で17インチまでの大型ノートPCに対応するのに対し、ホットショットは27Lとよりコンパクトで、日常使いに適したサイズ感です。
機能面で特に注目すべきは、小物を整理するオーガナイザーの配置です。
ホットショットは、メインの荷室とは別に、フロント部分に独立したオーガナイザー専用のコンパートメントを備えているモデルが多く見られます。
これにより、リュックのメイン部分を開けずに、ペンや手帳、スマートフォンなどを素早く取り出すことが可能です。
一方で、ビッグショットのオーガナイザーは、メインコンパートメントの内部に設置されているのが一般的です。
これは、すべての荷物を一つの大きなスペースで管理したいユーザーに適しています。
したがって、多くの荷物を運びたい、あるいは大きなPCを持ち歩く必要があるならビッグショットが、日常使いがメインで、小物の出し入れの頻度が高いならホットショットが、それぞれ向いていると考えられます。
購入前に知りたい！ノースフェイス ビッグショット旧型との違い
ビッグショットは女子の通学にも合う？
33Lという大容量を持つビッグショットは、男性向けのイメージがあるかもしれませんが、実際には多くの女子学生から通学用バッグとして支持されています。
その理由は、デザイン性の高さと、何よりその圧倒的な収納力にあります。
教科書、ノート、体操服、お弁当、部活動の道具など、学生の荷物は想像以上に多くなりがちです。
ビッグショットであれば、これらの荷物を一つにまとめて持ち運ぶことが可能です。
実際に、「娘が高校の通学用に大変満足している」「荷物が多い部活の女子高生に人気」といった声も多く聞かれます。
もちろん、小柄な女性が背負うと「リュックが大きく見える」という側面は否定できません。
バランスを気にする場合は、一回り小さいホットショットやシングルショットを検討するのも良いでしょう。
ただ、ビッグショットにはフィット感を高めるための調整機能が備わっています。
チェストストラップやショルダーハーネスを自分の体型に合わせてしっかりと調整することで、バッグが体に固定され、歩行時の揺れが軽減されます。
ブラックなどの定番カラーだけでなく、カーキやパープルといった女性にも合わせやすいカラーが展開されている点も、人気の理由の一つです。
実用性を重視する女子学生にとって、ビッグショットは非常に頼りになる選択肢と言えます。
1泊2日の旅行に使える収納力なのか
ビッグショットは、1泊2日から2泊3日程度の短期旅行において、非常に優れたパートナーとなります。
33Lという容量は、数日分の着替え、洗面用具、ガジェット類、そしてお土産を入れるスペースを十分に確保できる大きさです。
機内持ち込み手荷物としての利便性
ビッグショットの大きなメリットの一つが、多くの航空会社で機内持ち込み手荷物として認められるサイズである点です。
一般的な機内持ち込みサイズの合計は115cm以内ですが、ビッグショット（高さ54cm × 幅32.5cm × 奥行き20cm）の合計は約106.5cmであり、この基準を満たしています。
これにより、空港で荷物を預ける手間と時間を節約でき、ロストバゲージのリスクも回避できます。
旅行用としてのデメリット：自立しない点
一方で、旅行用として使用する際に最も注意すべきデメリットが「自立しない」ことです。
ビッグショットは、背負った際の快適性を追求した背面パネルの湾曲構造のため、床や地面に置くとほぼ必ず倒れてしまいます。
空港のチェックインカウンターや、旅先のカフェ、電車の車内などでバッグを床に置きたい場面は意外と多く、そのたびに壁にもたれかけさせたり、手で押さえたりする必要があるのは、少なからずストレスに感じるかもしれません。
この点を許容できるのであれば、優れた収納力と移動時の快適な背負い心地から、短期旅行用のバッグとして非常に高い実力を発揮します。
後悔しない偽物の見分け方のポイント
ザ・ノース・フェイスのような人気ブランドには、残念ながら精巧な偽物がつきものです。
高価な買い物で後悔しないために、購入前にチェックすべきポイントをいくつか紹介します。
一つの点だけでなく、総合的に判断することが大切です。
ロゴ刺繍の確認
正規品のロゴ刺繍は、文字の輪郭がシャープで、糸が密に縫い込まれています。
「THE NORTH FACE」の文字同士が不自然に繋がっていたり、フォントが異なったり、スペルミスがあったりする場合は注意が必要です。
ドーム部分の3本線も、滑らかな曲線を描いているか確認しましょう。
YKK製ファスナーの刻印
多くの正規品では、世界的に信頼性の高いYKK製のファスナーが使用されています。
ファスナーのスライダー（持ち手）部分に、「YKK」という刻印があるか確認してください。
偽物にはこの刻印がなかったり、不鮮明であったり、「YRR」のような酷似した刻印が使われていたりする場合があります。
タグ（ホログラム、品質表示）の質
内側についているタグも重要な判断材料です。
正規品の品質表示タグは、柔らかく質の良い素材で、縫製も丁寧です。
偽物はゴワゴワした安価な素材で、日本語表記が不自然なことがあります。
また、近年のモデルにはキラキラと光るホログラムシールが付いたタグが縫い付けられています。
これがない場合は偽物の可能性が非常に高いですが、近年ではこのホログラム自体を模倣した偽物も存在するため、他の要素と合わせて確認することが鍵となります。
素材と縫製の丁寧さ
正規品は、420Dナイロンや1680Dナイロン（底部）など、耐久性の高い生地を使用しています。
触った時に薄っぺらく、安っぽい素材感であれば警戒が必要です。
また、ショルダーハーネスの付け根など、負荷がかかる部分の縫製が雑で、糸がほつれている場合も偽物を疑うべきサインです。
並行輸入品との違いと購入時の注意点
ビッグショットをオンラインで探していると、「並行輸入品」と記載された商品をよく見かけます。
並行輸入品は国内正規品に比べて安価なことが多く魅力的ですが、購入前に知っておくべき違いと注意点があります。
流通ルートと価格の違い
まず、国内正規品は、日本の正規代理店である株式会社ゴールドウインを通じて国内の店舗で販売される商品です。
一方、並行輸入品は、海外の正規店や小売店で販売されている商品を、別の業者が買い付けて日本に輸入し販売しているものです。
中間コストが削減されるため、価格が安くなる傾向にあります。
仕様と保証の違い
注意すべきは、仕様が日本国内モデルと異なる可能性がある点です。
特に衣類では顕著ですが、同じ製品名でもアメリカ仕様のものは日本人にはサイズ感が大きいことがあります。
また、国内正規品であればゴールドウインによる保証や修理サポートを受けられますが、並行輸入品の場合はこれらのサービスが受けられないか、手続きが複雑になることがほとんどです。
購入時の注意点
並行輸入品がすべて本物であるとは限りません。非正規の流通ルートは、偽物が混入するリスクを伴います。
そのため、購入する際は販売店の評価やレビューを入念に確認し、信頼できる業者から購入することが不可欠です。
「並行輸入品だから」という理由だけでゴールドウインのタグがないことを偽物と断定はできませんが、価格の安さには、保証が受けられない、仕様が異なる可能性がある、そしてわずかながら偽物のリスクがある、といったトレードオフが伴うことを理解した上で、慎重に判断する必要があります。
ユーザーが語る！良いところ・悪いところ
ビッグショットは多くのユーザーから高い評価を得ていますが、もちろん完璧な製品ではありません。
購入を検討する上で、実際に使っている人たちが感じている良い点と悪い点の両方を知っておくことは、ミスマッチを防ぐために役立ちます。
良いところ（Pros）
多くのユーザーが絶賛するのが、その圧倒的な収納力と優れた背負い心地です。
「たくさんの教科書やPCを入れてもまだ余裕がある」「重い荷物でも肩への負担が少なく、疲れにくい」といった声が多数寄せられています。
これは、人間工学に基づいて設計されたフレックスベント™のショルダーハーネスや、背骨への負担を軽減するスパインチャンネル構造の恩恵です。
また、丈夫な素材と丁寧な縫製による耐久性の高さも、長く愛用できるポイントとして高く評価されています。
悪いところ（Cons）
一方で、最も多くのユーザーがデメリットとして挙げるのが、前述の通り「自立しない」点です。
床に置くたびに倒れてしまうため、置き場所に気を使う必要があります。
また、オーガナイザーがメインコンパートメント内部にあるため、「小物を出すためにメインのジッパーを大きく開けるのが少し面倒」と感じる人もいます。
さらに、非常に人気のあるモデルであるがゆえに、「街中で同じリュックを持っている人とよくすれ違う」という点も、個性を重視する人にとっては気になるかもしれません。
これらのデメリットを許容できるほど、収納力や背負い心地といったメリットに魅力を感じるかどうかが、満足度を左右する分かれ道となりそうです。
ノースフェイス ビッグショット旧型の違いとおすすめな人
この記事で解説した「ノースフェイス ビッグショット旧型の違い」に関する情報を踏まえ、最終的にどのような人にこのバックパックがおすすめなのか、そのポイントをまとめます。
